今回はだいぶニッチな経験談を語っていきます。
肩鎖関節脱臼を経験した人は、タイプによっては手術するかしないかの判断を自分自身でしなければいけないため、悩むこともあると思います。
そんな経験をした方に実際にこのケガを経験した私が現在の状況などを書くことで少しでも参考になればと思いました。
ただし、私は医療従事者ではないため、あくまで個人の経験に基づく見解であることをご了承いただきたいです。
結論、自分は約1年半前に右肩肩鎖関節脱臼タイプ3のケガをしましたが、手術はしていません。
そして現在、日常生活は何不自由なく過ごせていますが、若干の違和感は残っています。(ほとんど気にはなりませんが)
腕立て伏せなどは回数をこなせなくなりました。最初の半年は腕立て伏せができないレベルです。最初の半年は強い違和感を感じるかもしれませんが、私は現在は慣れました。
肩鎖関節脱臼とは
肩鎖関節脱臼とは、鎖骨の先端がもとの位置から外れてしまう状態のことをいいます。
同時に靭帯も損傷するため、激しい痛みをともないます。
よく起こる要因として、転倒などで直接肩を強打してしまったケースです。
激しくぶつかり合うタイプのスポーツ(アメリカンフットボール、ラグビーなど)や格闘技系などで起こりやすいケガらしいです。
実際私も草野球時に転倒してケガをしてしまいました。草野球なのに本気出す人…。
ファーストベースへ駆け抜ける際にベースカバーに入った相手投手の足にひっかかり、勢いよく宙に浮き、右肩から直接地面に右肩を強打してしまいました。
あまりの痛さにしばらく起き上がれなかったことを今でも覚えています。
右肩が全く上がらず、右肩の裏側の内出血が激しかったのでケガの部位は右肩の後ろのほうだと思っています。
肩鎖関節脱臼は重症度にもよりますが、治療法も定まっておらず医師によっても意見が分かれることがよくあります。特にタイプ3は分かれます。
ここでいうタイプは下記になります。
- タイプ1:肩鎖関節の捻挫レベル
- タイプ2:肩鎖関節亜脱臼
- タイプ3:肩鎖関節脱臼 鎖骨が上方に脱臼
- タイプ4:肩鎖関節脱臼 鎖骨が後方に脱臼(稀)
- タイプ5:肩鎖関節脱臼 鎖骨が元の2倍以上、上方に脱臼
- タイプ6:肩鎖関節脱臼 鎖骨が下方に脱臼(稀)
私はタイプ3で鎖骨は上方に約2センチほど脱臼しています。
手術をしていないので今もさわると鎖骨の先端が盛り上がっている状態です。
命に関わるケガではありませんので、タイプ3の場合は治療法の最終決定は患者さん自身にゆだねられる面が大きいケガと言えます。
私自身も手術はしなくてもいい、したほうがよいとそれぞれ別の医者に言われ困惑した思い出もあります。
そのため患者自身が治療法のメリットとデメリットを整理することは大きな意味があります。
手術をしなかった理由
これは当時既に30歳をこえており、スポーツを本業としていないことが大きな要因です。
あくまでやっても草野球程度、なにか部活をやっているわけではないので、日常生活に支障が出るレベルでなければ見送ろうという判断をしました。
時期も迷うポイントになります。
肩鎖関節脱臼を受傷してから時間があまり経っていなければ(1ヶ月以内くらい)、手術のポイントは損傷した靭帯の自然治癒を促し、環境を整えることになります。
しかし時間が経ってしまっていれば、靭帯の自然治癒はもう手遅れなので別の靭帯を移植したり、移行(走行を変える)したりする必要が出てきて、手術が少し大きくなります。
なので初診がきちんと肩鎖関節脱臼と診断されれば問題ないですが、ヤブ医者に打撲などと診断され、時間が経ったあとに肩鎖関節脱臼などと診断されると手術のタイミングに大きく関わるので注意が必要です。(ヤブ医者注意!
現在、ケガから1年半たちましたが、日常生活には支障はありません。
ですが、最初の半年はなにか重たいものを上にあげるなどの作業は難しかったです。腕立て伏せもできないレベルです。
なので個人的には部活動をやっている学生やスポーツを本業にされている方はお医者さんからも手術をすすめられることが多いと思います。
あくまで自分の現在の状況などをふまえた上でご決断してくださいね。
痛みについて
1年半たった今は全く痛みはありません。若干の違和感はありますけど。
怪我したときに関しては、右肩関節の脱臼よりは痛くないけど、起き上がれないくらい痛かったです。
あと関節の脱臼と違うのは、ずっと痛いこと。これマジでストレス。
関節の脱臼は抜けてるときはしぬほど痛いですが、ハマるとウソのように痛みが消えるんですけど、それがないのが肩鎖関節脱臼。
やはり鎖骨の先端が上方に跳ね上がってしまっているので違和感は残ります。そこはストレスに感じるかもしれません。
私、右肩はこの肩鎖関節脱臼も含めて右肩関節の脱臼1回、亜脱臼1回やってるんですよね。(しかも全部草野球が原因)
しかも投げた動作で右肩を脱臼・亜脱臼してるので、もう元のように強く投げることは不可能です。晩年の金本選手をイメージいただければ分かりやすいと思います。(わかりにくい
まとめ
・基本的に手術は医者の判断に委ねられるが、タイプによっては判断がわかれるため、セカンドオピニオンや自分自身の判断も必要
・現在の状況をよく考えたうえでの結論を
・肩鎖関節脱臼タイプ3、約2センチ上方脱臼のわたしは手術なしで日常生活には問題なし(1年半経過)
この記事をここまで見てくれた方は同じケガをした人たちかもしれません。
まずは痛みによく耐えましたね。ほんとうにお疲れ様です。
同じタイプ3の人は手術の判断に悩むこともあると思います。少しでも参考になればと思います。