この記事では台湾の歴史と最近の中国の領土問題についてもざっくりとできるだけわかりやすく解説していきます。
一部個人的な主張も入りますが、台湾と中国ってなんでいつもモメとるんや?となってる人は是非見てみてください。そこには他国も含めた複雑な関係性があります。
台湾は1つの国なのか?
結論からいうと台湾を国として認めてる他国はわずか15カ国しかありません。(中南米の小国など)
日本も【表向きは】台湾を1つの国家とは認識していません。
まあ台湾を1つの独立した国なんて認めてしまうと、どこぞの国がなにをするかわかりませんからねえ。
皆さんの台湾に対するイメージはどうですか?台湾を1つの国だと思っていましたか?
ワールドベースボールクラシックでも台湾代表というチームがあるくらいなので、そう思っていた人もいるかもしれませんね。
加えるとなんとなく台湾は親日というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
そんな台湾ですが、どうしてこのように国として認める国とそうでない国が出たりするなどはっきりしない関係になったのでしょうか。
あやふやな理由には重要な歴史と他国の影響が関係しています。
台湾の歴史(超絶ざっくり解説
17世紀までの台湾には原住民がひっそりと暮らしていました。
そこにヨーロッパの国がやってきます。(ほんま侵略大好きやなこいつらは。笑
そして台湾は当時力を持っていたオランダの領土になってしまいます。
同じ頃、中国では清と明の覇権争いが起きていました。そして戦いに破れた明が台湾へ逃れてきてオランダを追い出します。
明は清を倒すために台湾を拠点として復讐の準備をしますが、逆に力をつけた清に台湾ごと征服されてしまいます。明残念。
そうして力をつけていった清は「ハーハー、もっと領土ほしい…」(彼岸島風)と意気込みます。
その頃当時の日本も「アジアの支配圏とりてええええ」となっていたので日本と清はケンカをしてしまいます。
これが日清戦争ですね。そして日本が勝利し、台湾も日本が支配します。
「はじめての植民地うれぴよ!!」と張り切った日本は資金と技術を投入し、台湾は一気に近代化していきます。
支配している間は非常に規律のある支配だったため、今までの乱暴な支配を受けていた台湾の人々は日本の規律に驚いたとかなんとか書かれてること多いですけどね。
まあこれは抗日運動が起こった箇所もあるのでバラ色の統治時代みたいな表現はさすがに言いすぎやろとは思いますけどね。
そして時代が流れ、日本はアメリカと戦争をすることになり敗れます。
アメリカ様から「台湾は中国に返したれや」と鶴の一声もあり、台湾は再び中国の支配下に戻ります。
そして中国では内部争いが勃発します。共産党と国民党の覇権争いです。お決まりの展開。あれ?この感じループ?
そして敗れた国民党は台湾に逃亡し、台湾を引っ張っていくことになります。(あれ?これも似てない?
もちろん、共産党は台湾を支配しようと動きますが、なんとここでアメリカが盾となり台湾を守ります。
当時の中国共産党はロシアからの援助を受けており、ロシアの仲の悪かったアメリカにとっても非常におもしろくなかったんですよね。
そんな背景もあり、中国では共産党による主導で社会主義国家となり、台湾は国民党による主導で資本主義国家となっていきます。
それぞれ別の政党が引っ張ってきたために国の成り立ちもルールも大きく異なっていきます。
共産党は一元管理で共産党内で選挙しますし、台湾は自由経済でみんなで選挙をします。
”1つの中国”を主張し台湾の支配を目論む中国に対して台湾が嫌悪感を抱いているのは、このような歴史があり価値観が違うからなんですね。
再び台湾の支配を狙う中国共産党
台湾としては現在大きな力を持った中国の一部になって支配下に置かれることを最も恐れています。
昨年香港が屈しましたからね…。台湾も時間の問題です。
個人的な見解ですがアメリカもバイデン政権となりなにかと不安定ですし、中国もおそらくこの機を逃さないと思います。
台湾の次はそして北朝鮮、そして韓国、いずれは日本にも…?
尖閣諸島問題も含めてだいぶ中国調子乗ってますからね。
我々も平和ボケせず国際情勢をしっかりと確認し、TVなどのメディアに洗脳されずに正しい情報をキャッチしていくことが大切です。
もちろん平和であることが1番大事ですが、敵意を剥き出しにしてくる国に対してはしっかりと拒否反応を示して毅然とした対応をしなければなりません。
台湾と中国の関係性をざっくり理解したうえで今後の情勢を見守っていきましょう。必要であれば声をあげることも。